私のこれまでのこと

DL000001私と楽器との最初の出会いは、あれはたしか高校3年生の時でしたね(まだ純情無垢な青少年でした(笑)……)。突然、楽器を吹きたくなり、なけなしのお金で安いフルートを買ったんです。
そして、その夏、林リリ子さん(フルートの大御所で先年他界されました)に手紙を書き、レッスンをお願いしたところ
「すぐいらっしゃい」とのご返事。「ラッキー!」とスキップはしなかったけど軽い足取りで伺い、一吹きしたところで
「あなた年いくつ?これからフルートは遅いわね。オーボエかバスーンにしなさい」と、いきなりのお言葉。
そりゃ慌てましたよ。

「えっ!!オーボエはどれ位の大きさ?バスーンは?」「そうねぇ、うーん」
「それじゃ僕は身体があまり大きくないからオーボエにします」と、
ややあって、その日のうちにオーボエの鈴木清三先生を紹介されたのが、私のオーボエ人生の始まりというわけです。
で、鈴木先生が押し入れの中から出してきた古いオーボエを貸していただき、Aのロングトーンが始まりました。

その後、桐朋学園大学音楽学部を卒業して東京交響楽団にオーボイストとして入り、トップも吹きました。
ところが、あるとき音楽家の道を断念する、とんでもない出来事があったんですよ。
何事かというと、トランペットのニニ・ロッソなんです。
まだ私が現役バリバリの頃、東京交響楽団と協演したんですが、ジャズからポピュラー、クラシックまで、譜面なしでいとも簡単に吹く姿を目の当たりにして「才能のある奴がプロになるべき」と思い、その演奏会が終わった後に退団届けを出しました(笑)。
それからは楽器の修理・調整・開発に携わり、あっという間に30年間が経ちました。
そして1999年7月31日付で前の会社を退職し、自分の技術と経験をもっと広いフィールドで生かしていきたいと、株式会社サト・テクノ・ミュージックを設立したというわけです。


STMではこんな仕事をしています

image10社長とはいっても、今は6人の小さな会社ですから、お茶汲みから修理まで、
それこそ何から何までやらなくてはなりません。ですから会社にいらした時はいつでも気軽に声をかけてください。
何でも相談に乗りますよ(ただし恋愛問題はパスですけど)。
お客様が「こんなこと聞いてもいいかな」と思うようなことでも全然OKです。
そこから面白い話になったりもしますし、難しそうなことが案外簡単に直ったり、簡単そうなことが意外と大問題だったりもしますからね。
一人で悩んでないでとにかく私にお任せください。
技術では誰にも負けない自信がありますから!

STMって、どんな会社?

「完璧、速い、安い」がモットーの会社です。
しかも、楽器販売では世界でトップレベルの技術を使ったきめ細かな検品をしていますから、どなたでも安心してお買い求めいただけます。メーカーの検品はどこも70%程度の完成度ですが、あとの30%をクリアできるのはハッキリ言って技術・ノウハウを持つ当社にしかできません!

プロからのひとことアドバイス

私の師匠・鈴木清三氏は常々こう言っていました。
「僕は下手だから楽器だけでもよく整備された良い楽器を吹いているんだ。
君達は僕より下手なのに、僕よりひどい楽器で僕よりうまく吹こうと思っても、それは非常に難しいことだと思うよ」と。
全くその通りで、下手な人はよりよい楽器を持たなければ、とうてい師匠を追い越せませんよね。
私はついに師匠を追い越すことができませんでした。だから、これから始める方も、すでに始めている方も、いい楽器でレッスンして欲しいなと思いますね。

趣味・アフター5や休日の過ごし方

これといって趣味らしい趣味ってないんですよ。たまに自宅の庭木をジョキジョキ切るくらいですかね。
でも、たいていは枯れてしまうか、花が咲かなくなってしまうんです。
お客様で「植物に詳しい」という方がいらっしゃったら、ぜひご指導をお願いします(笑)。

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