image91『あれれ?下管の音が急に重たくなっちゃった。。!?』
なんて経験はありませんか?

それはF1【右図 図1上下管の組立位置】の合わせ方に問題があるからです。
多くの方がF1に関してそれほど気にしていないことと思いますが、
実はクラリネットで一番重要な部分なんです!!
一見どうでも良いようで、非常に影響の大きい部分なんですよ。

 

きちんと調整が終わった楽器でもF1の位置が0.3mm程度ずれただけで
全く音が出なくなることがあります。
また、組立時の持ち方によってはキィを曲げてしまったりして、バランスが崩れる原因となり、
同じく音が鳴らなくなったり、キィが「ガチャガチャ」いったりします。
逆に言えば、正しい組立方法を覚えれば、良い状態が長続きするわけですね!

さぁ、実際に楽器を持って一緒に組み立ててみましょう ♪♪♪

 

『クラリネットの組立方法』

それでは、実際に組み立ててみましょう!!!

あらかじめ、タルと上管、下管とベルをそれぞれ組み立てておきます。
まずは、上記図1F1 図1上下管の組立位置】の▼と▲がまっすぐになるように合わせます。
このとき左手は【図5-①】を押さえ、右手は図2-②】辺りのキィの少ない場所を持ち組み立てます。

 

図2 図3 図4 図5

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♪♪♪では、マウスピースを取り付け音を出してみましょう♪♪♪

【図3】の音を出してみます。

音が出にくいように感じたら、F1がずれている可能性があります。

下管のファ【図4】から下の音が鳴りにくい場合は、下管をほんの少し【図5-の方向にずらします。
F1のシ♭【図3】が鳴りにくい場合は、下管をほんの少し【図5-の方向にずらします。


F1の位置は通常まっすぐに合わせますが、人により位置をかえたいという方もいらっしゃいます。
調整可能ですのでご相談下さい。


また、楽器の調整は非常に微妙なものでリングキィの押さえた時の高さやキィのガタつき、タンポのふさがり具合によっても鳴りに影響します。
F1を合わせたり、組み立て方を気をつけても問題が解決しない場合は、当社にご相談下さい。

 

その他、木管楽器修理調整に関する疑問・質問は、お電話、E-メール等でお問い合わせ下さい!!